合格発表 ①(長女・高校入試)

長女・次女とも中学受験はせず、地元の公立中学校へ。

初めての受験は「高校受験」でした。

 
長女の中学3年間、私も色々な形でサポート。
 
中学校の定期テストのコピー(解き直し用)をはじめ、模擬試験の申込みと送迎、塾の説明会・入塾申込み、学校説明会への同行、勉強の進め方の相談 など。
 
これだけ関わると、受験の結果が「合格」、「不合格」のいずれであっても、長女の頑張った結果を自分の目で確認したい!、と思った私は、合格発表の日に長女が受験した高校へ・・・
 
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長女は、中1の頃から行きたいと思っていた第1志望の公立高校を受験。
合格発表は平日の14時。
そこで、私は午後半休を取りました。
 
長女が受験した年の倍率は、約1.5倍。
3人に1人が不合格になるという、高校入試としては狭き門。
しかも、地元でも有数の難関公立高校・・・
 
 
入学試験の日、浮かない表情で帰宅した長女。
玄関に入ったところで、出迎えた妻にひとこと。
 
「数学できなかった・・・。20点くらいかも・・・。」
 
数学は100点満点。
同じ中学校の友達の中には「数学できた!」という子もいた、とのこと。
 
その日の夜、妻とは「ダメかもしれんな・・・」と話していました。
 
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合格発表の日、私は午前中で仕事を終了。

昼食後、長女が受験した高校へ。

職場から高校まで、電車を乗り継いで約1時間かかります。

 

長女と顔を合わせないようにするため、発表時刻の30分後、14時30分頃に高校に到着するようにしました。

電車に乗っている間、「合格してますように・・・」「ダメだった時は長女に何と声をかけようか・・・」など、色々なことを考えて落ち着きません。

 

最寄り駅で電車を降りて高校へ。高校の門をくぐって掲示板の前へ。

予定どおり発表から30分ほど過ぎていたので、人はまばら。

 

受験番号は覚えています。緊張しつつ、番号を探していくと・・・

 

「・・・あった!」

 

最後から2枚目の用紙の最後尾。用紙の右下に長女の番号がありました。

すぐに妻にも電話で報告すると、

「見間違えてない⁉ 、本当に合格⁉ 、よかった・・・」

と、安堵した様子。

 

親として初めての子どもの受験。何とか第1志望校に合格。

自分が高校・大学に合格した時以上に嬉しかった・・・ 

かといって、中年のおじさんが掲示板の前で「よっしゃ~」「やった~」などと叫んだりするのもどうかと思い、何食わぬ顔で高校を後にしました。

 

校門を出てから駅に向かう途中・・・私の10mほど前に、うなだれて自転車を押しながら歩く女子生徒とその母親。

 

私が、その親子の2~3m後ろまで来た時・・・

とうとう女子生徒は立ち止まってしまいます。

 

その横を私が通りすぎようとすると、彼女の目から大粒の涙が2粒、3粒・・・ポタポタと音を立てて地面に落ちました。

肩を抱きながら、慰める母親。

 

思わず、もらい泣きしそうになります。

「長い人生、いつも希望どおりの道に進めるわけじゃない。今回は第1志望校に届かなかったかもしれないけど、進学した高校で頑張れ!」 と、心の中でつぶやきながら、その場を後にしました。

 

もう何年も前のことですが、この場面は目に焼き付いています。

 

なお、5年後、次女はこの時の女子生徒と同じ立場になるのですが・・・ 

 
 
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夕方、長女よりも私の方が先に帰宅。

得点開示や必要書類の受け取りなどの手続きがあった長女は、私よりも30分くらい後に帰宅。

 

「ただいま」と帰宅した長女。うれしくて、はしゃいで、大喜び・・・というタイプではありません。喜びをかみしめている、といった様子。

 

夕食時、私が買って帰った"豚まん"と"シューリーム"を食べながら、帰宅途中で見かけた女子生徒の話をしました。 

 

その話を聞いた長女。

「もしかしたら私も同じ立場になってたかもしれへん。せっかく行きたかった高校に入ることができるんやから、しっかり頑張るわ!」と、決意表明。 

 

言葉どおり、高校入学後、勉強・クラブ活動・その他課外活動・・・など、色々なことに前向きに取り組んで、大きく成長してくれました。 

振り返って考えると、長女にとってはこの高校に入学できたことは非常に大きかった。

大学進学よりも高校進学の方が大きなターニングポイントだったのでは?、と思います。 

 

 

【今日のひとこと】 "合格発表の日は、半休を取って高校へ。"